2/21/2015

melt






バスから偶然一緒だった
ブルーシートを観劇後、そのまま
海岸沿いを北上して行くと言って別れた
あのときのだ…

齋藤さんが
写した
つらら つらら つらら。。

それは
粘膜や体液のようにみえた

一瞬でとじこめ 
しずかにとけて
ながれていく
みえないもの

うみへ


立花文穂さんの一冊ずつ手作業の写真集 

最後の奥付に
見過ごしそうで、ぜったいに見過ごさない
きいろい光線
それが 何の光なのか、、



原田郁子ちゃんの
うつくしく
かなしい
メルトの旋律

闇のあることを
目撃してしまった人の
ひびき

みえない何かを
丁寧にすくいとり
気づかせてくれること


偶然会えた郁子ちゃん
久しぶりにちょっと話ができたわたしたちは
一杯だけのワインで
朗らかにピンクになって
お互いの大事にしている
透明な光が
みえたようなひととき

原田郁子ちゃんには
こんどの展覧会にも
ご協力いただいている
彼女の
『HEN♀SIN』

このことにも
つながってた



わたしたちは
溶けて
流れて
消えていくのを
いや、残ってしまうものを

みえていない

/

齋藤圭吾写真展
「melt saito keigo」
@清澄白河grill gallery